みなさんこんにちは。エンパブリックの瀬沼です。私は「コーディネーターを世の中に増やすこと」を目標に日々活動しています。エンパブリックの中でコーディネーターを語るうえで欠かせない本が「ソーシャルプロジェクトを成功に導く12ステップ(通称「青本」)」です。
今回はこの本の解説動画全19本と、オンラインゼミ「コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?」が生まれた経緯をふりかえりながら、empublc Studioで生み出したいストーリーを皆さんと共有したいと思います。
自分なりの解釈を書き込むと、本に書いてある意味を共有できる
この本が出版されたのは2018年ですが、出版当初、自分のプロジェクトの仲間と一緒にこの本を使って勉強会を開催していました。しかし、「難しい…」「結局日々の仕事と繋げづらい…」という声も多くありました。
私もわからないながら、自分たちの活動に引き付けて考えるときっとこの言葉はこういう意味かも?ここで書かれているシーンはこの前あったことかなあ…。などと思いながら本に自分なりに解釈した書き込みをたくさんしていました。(そうじゃないと読み解けなかった…)
その後、私が書き込みをした本を仲間に渡したところ『書き込み付きなら分かります!』という声があり、そのエピソートを広石に話したところ「のんちゃんとの対談形式でこの本の解説動画を撮ろう!」という話になったのです。
「教えない」自分が動画で果たす役割は?
この動画を撮影した2020年1月ごろ、私は10年以上コーディネーター関係の仕事をしているけれど(やったからこそ?)「世の中にコーディネーターを増やすこと」に対してなかなか正解が見えない。本当に成果が出ているのだろうか?という疑問を持っていました。
もちろん日々目の前で仕事をしている仲間と一緒に人と人とをつなげ、様々な機会とつなげ、そしてその機会を増やす人が一人ずつ増えていくことに手ごたえも喜びも感謝もありましたが、コーディネーターを世の中に増やすために、このままの延長線上でいいんだろうか?という相談を広石にしたこともきっかけの一つでした。
その時に前述の「自分なりの解釈を書き込んだら本の内容が伝わる」エピソードを話したところ、あっという間に動画を撮影することになりました。
一般的に動画コンテンツといわれると、「知識豊富な先生が教える」形式が多いと思いますが、私は迷いの真っただ中だったので、教えられることもないしどうしよう。と思っていました。
しかし広石との対談形式だったので視点を変えて、私がいま疑問に思っていることを広石にぶつけよう。それはきっと本の注釈の時のようにほかにも疑問に思っている人がいるはず!みんなと共有できる問いを投げかけるのが自分の役割かも。と思い、準備を始めました。
そのために改めて青本を読み返したのですが、読み返せば読み返すほど新たな気付きや疑問がどんどんわいてきます。大量に付箋が貼られたページの中からステップごとに2~3この質問に落とし込み、自分なりの意味付け(まとめ)を行って撮影用の原稿に落とし込んでいきました。
当時の自分をそのまま収録。だからこそ励みに
当初から「動画コンテンツを使ったオンライン講座を実施したい」というエンパブリックとしての狙いもあり、その第一弾としての位置づけもあった今回の解説動画。
本を読んだだけでは分からなかったことを直接著者である広石に聞くことができ、動画を撮るだけでもとても学びの多い機会でした。(自分が疑問に思っていたことを直接聞いているのだから学びにならないはずはないですね。)
時には予想外の回答が返ってきて自分が立てていた仮説が打ち砕かれることもありましたが、その反応も含めて動画に収録されているので、自分が当時疑問に思っていたこと・感じていたことが今でもリアルに思い出されます。
私にとっては、今回の記事を書く時や、オンラインゼミの前など折に触れて見返す動画になっているのですが、見返すと「そうはいってもここは難しくない?」と思った次の質問で自分で自分がちゃんと(?)広石にその疑問をぶつけていたり、当時の自分が疑問を解決して前に進むために奮闘している姿を思い出せてちょっと元気が出たりします。
質問の視点が変わっていないときは、まだこのステップのこの悩みは自分の中で解消していないんだな。と思うこともあれば、逆に以前聞いていた質問はすっかり解消して、新しい視点で動画や本を見返せたときには、自分の変化を実感できる機会になっています。
オンライン・ゼミで学びを深め、応援し合う機会に
そんな動画を活用して当初から計画していたオンラインゼミ「コーディネーターが生み出す価値を最大化するには?」も実施しました。empublc Studioが生まれる前に実施していた講座でしたが、毎回10人前後、コーディネーターという言葉になじみのある人もない人も参加して、「つなぐ・促す」というコーディネーターの役割を探求する機会になっています。
オンラインゼミは、「コーディネ―ターを世の中に増やしたい」という私の思いと、「とはいえ一人では考えられない」「みんなの意見が聞きたい!」という問題意識から生まれたものでしたが、動画で皆さんと共有したい問いを共有できたことで、実際に様々な立場の人から意見をもらうことで参加者の人に学びを伝えるだけでなく、エンパブリックとしても学びが深まる機会になりました。
オープニング動画で「私自身が一番学びがある機会なのでは」と2021年当時の自分がコメントしていましたが、学びだけでなく、「励まし」も「応援」も全部つまった機会になりました。この機会があったからこそ、私は今でも「コーディネーターを世の中に増やしたいです」と宣言することが出来ています。
empublc Studioの120%活用法
empublc Studioはスタジオメンバーの皆さんの思いを一歩前に進める機会にしていきたいと思っています。私自身が「コーディネーターを世の中に広げたい」という思いをStudioという場に出したからこそ、学びや応援が増えたように、皆さん自身の思いを場に出し、そこからプロジェクトが動いていく楽しさ・面白さ・難しさも一緒に感じながら乗り越えていければと思っています。
自分の思いを場に出す恐さも、共感してくれる人なんているんだろうか、出来なかったらどうしようという不安も、オンラインゼミを実施するまでは私も抱えていました。
でも、そんな思いを持っている人たちが集まっているempublc Studioだからこそ、お互いの思いを聞き合い、正解のない問いを一緒に探求することができるのではないかと思っています。ぜひ、皆さんの一歩前に進めたいことを進めるためにempublc Studioという場を活用してみてください!