のんちゃん （瀬沼希望） みなさん、こんにちは。エンパブリックの瀬沼です。皆さんはビジネスモデルキャンバスというフレームワークはご存じでしょうか？今回は『気軽に始めてみたらうっかりヌマった（沼った・深みにはまった）シリーズ』として、「ビジネスモデルキャンバス」を書いたときの事例をお伝えしたいと思います。
今シーズン、私はコーディネーター修行道のseason1として「世の中にコーディネーターを広げるを事業にするには？」というプロジェクトを実施しています。
ワークシートは新たな視点をくれる
このプロジェクトは、コーディネーターを世の中に広げることについて、ソーシャルビジネスデザインシートを活用しながら考えています。ワークシートを使うことで、今まで考えていなかった切り口や違った視点から自分の問題意識をとらえなおすことができています。
冒頭からワークシートの1枚目にあった【自分の関心ある社会・地域の問題】という項目に対して、最初は「世の中にコーディネーターを広げる」と書いていたのですが、これは問題ではないな・・・と思いなおし、考え直した結果、私が問題だと思っているのは「機会はたくさんあるのに適切な機会やサポートにつながれない人の多さ」ではないかという仮説に至りました。今まで「コーディネーターを広げる」というソリューションから入っていましたが、ワークシートを活用したことで今までと違う切り口から捉えなおし、自分の中での理解を深めることができました。ぜひ皆さんもソーシャルビジネスデザインシートを書いてみてください！眺めているだけではわからない新たな発見があるかもしれません。
ビジネスモデルキャンバスを使ってみよう！
さて、前置きが長くなりましたが、そんな「新しい視点を与えてくれるワークシートやフレームワーク」をどのように活用するのかが今回の「うっかりヌマった」話です。
ビジネスモデルキャンバスとは、提供価値や顧客、チャネル、コスト、収益などの9つの項目から、ビジネスモデルをまとめるために使うフレームワークです。（出典：BizMAKE）とのこと。
今回は、ビジネスの視点から考える」を目指していたので、フレームワークの一つとして類似事例の分析のために作成してみました。
今回は、ボランティアコーディネーターの協会を事例に、上記の枠組みに沿って私が書いてみたものがこちら。
いかがでしょうか？なんとなく合っているような、あっていないような。わかるような、わからないような。。
実際私も自分で書いていて、「これでどうやってビジネスモデルのポイントを抽出するのだろうか？」「主な活動と顧客との関係は違う項目なのに似たような内容が入っているけれど、結局何が違うんだろうか？」と感じていました。でも一人ではもうこれ以上どうしようもない…。という状況でした。
のちに分かりますが、私は1つ1つの要素をバラバラに考え、つながりや関係性を意識せずに書いていたので、このようにまったくビジネスモデルキャンバスを使いこなせていませんでした。
でも、せっかく世の中にあるフレームワークを使いこなせないのは、もったいないですよね？
ビジネスモデルキャンバスは「動的」なもの
ということで、コーディネーター修行道の一環として広石（師匠）に相談へ。そして、対話（解説？）しながら書き直したものがこちら
全然違う!!!!
内容が詳細になっているのはもちろん、「チャネル」と「顧客との関係」の違いが明らかになったことで、上と下がほとんど同じだったところから、顧客との関係性には「検定にかかわるテキストの購入」などの具体的なアクションが記入されるように。
また、右側の主な活動部分も「テキストを作成するのであれば、リソースにお墨付き、パートナーに大学の先生、コスト部分にその人への報酬、テキスト編集費用」などが入るのでは？などなどかなり様々な突っ込みが入りました。
おそろしいですね。完全に自分の未熟さをさらしています。
ですがもし、「書いてみたけれどしっくりこない」「どういう関係性なの？」という方は、近日アップされるビジネスモデルキャンバスの解説動画をぜひご覧ください。
リアルタイムで、瀬沼が書いたものが広石との対話によってみるみるブラッシュアップされていく様子が収録されています。
動画を見ていただくとより、1つの要素が変わるとどんどんほかの項目の要素も変わっていく「動的な使い方」がビジネスモデルキャンバスの使い方ということを実感していただけると思いますので、ぜひ私のワークシートがブラッシュアップされていく過程をご笑覧いただけると嬉しいです。
