5月から「2025年の社会とビジネスを預言する」というプロジェクトを始めますが、これは2016年に代表の広石が主となり作成した情報誌「readiness for 2025」をもとに、2022年の今から見てどうなのかをあらためて検証すると共に、2030年やその先の未来まで、みなさんと一緒に考えようという取り組みです。
スタッフの雑談から生まれたこのプロジェクトを、私(淵上)が担当することになり、「あらためて未来を考えるとは?」について、みなさんへのメッセージとして書いてみました。
2016年に発行したこの”地産地縁Vol.05 readiness for 2025″を、2022年の現在の視点で読んでみると、世界の変化は、ある意味で順当に進んでいることを実感します。
たとえばオジサン的価値観の沈下とジェンダー意識の広がり、リモートワークや複職の広がりなど働き方の変化、新しい学びへの関心、GAFAM5強からWEB3へというトレンド(これはまだどうなるかわかりませんが)、SDGsの一般化とビジネスの転換(トランスフォーメーション)など、大きな変化の基本的な要素はほぼこの冊子に網羅されている、2016年の時点で予測できていることにあらためて驚きとともに気付かされます。
この大きなトレンドが今後も進んでいくとすると、わたしや皆さんを含めた世界中の人がしている仕事や取り組んでいるプロジェクトは、こうした大きな流れの中で考える必要があるということになりますし、なにより、わたしは「この先、世界は、どうなるの?!」ということを単純に知りたい、そう感じています。
わたしは2人の小学生の子育てをしながら東京で生活していますが、子どもたちがこれからどういう世界で生きていくのか、そのために今どんな準備(学校の宿題やっていればいいわけでもなさそう…など)をするといいのか。あるいは東京から離れて生活をするというオプションをどう具体的に考えるか。そして自分たちが年寄りになったときにどんな暮らしをしたいか、またできるのか、そういったことをぼんやりと(でもかなり切実に)考えることが多くなりました。
未来についてのこうした問いを考えることは楽しみであると同時に、先が見えないという不安もすこし感じています。ひとりで考えていてもあまり前に進まないですし、いろいろな視点をもった人たちと話しながら、考え続けていきたいなとあらためて思いました。
そんなことをお話したくてこのプロジェクトをスタートしようと思います。6年前に発行された、”地産地縁Vol.05 readiness for 2025″は、今の視点で読んでみてもまったく古さを感じません。これは、大きな変化といっても、全く予測不可能な変化が起こるわけではなく(巨大な自然災害などは別として)、小さく現れているサインや先端部分の動きを理解すれば、世界の流れはそこまで不確実ではない、ということとも理解できます。
2016年にすこし先の未来(=今の私たちの現在)を見通していたこの冊子をもとにして、この先の未来について考えてみたい。これまでの歴史と、いま、そしてこれからのことを、皆さんのいろいろな視点や経験をテコにして、対話をしながら、考えてみたい。2025年、そして2030年の世界について、前向きに準備をしてみませんか?