皆さんこんにちは。瀬沼です。先日コーディネーター修行道の1.5回ということで「ソーシャルビジネス事例分析会」に参加しました。
引き続き、ビジネスモデルキャンバスで分析させていただいたボランティアコーディネーター協会さんを事例に分析しました。ビジネスモデルキャンバスを分析してみたらうっかりヌマった話の詳細はこちらの記事をご覧ください。
ソーシャルビジネス事例分析会とは
さて、ソーシャルビジネス事例分析会は、
・自分が分析したいソーシャルビジネスだと思う事例をフォーマットをもとに分析してくる
・「正解を探す」のではなく、「分析してきた事例をもとに自分の考えたいビジネスに反映する」ことが主目的
・なので、詳しくなくてもどんどん発言していい機会!となっています。
ですので、自分はソーシャルビジネスを考えたいわけじゃないし…という方も、そんなに詳しくないし…という方も、ぜひいろいろな方にご参加いただいて、様々な角度から視点をいただけることも醍醐味になっています!自分が事例を持っていくのが一番学び深いかとは思いますが、ほかの人の事例を聞きながらどんどんつっこみたい!一緒に考えたい!という方も是非ご参加ください♪
次回は2022年7月1日(金)21:00~22:30に開催します
そんなソーシャルビジネス事例分析会で当日出てきた視点がとっても学び深かったので、皆さんにも共有したく、書き残します。
当日はファンドレイジング協会と比べてみたり
冒頭にもご案内した通り、私はビジネスモデルキャンバスでも記入したボランティアコーディネーター協会さんを題材に分析を実施しました。
当日参加していた方から、「検定を実施して資格を付与する部分はファンドレイジング協会さんと似ていますね」というお話がありました。
ファンドレイジング協会は寄付の専門家(ファンドレイザー)の育成を実施しているので、寄付をする側の企業など、ビジネスセクターとの関わりも深く、実際にビジネスセクターの方がNPOなどと関わるときの分かりやすい肩書になっているとのことでした。そこから転職につながったり、ビジネスセクターの経験を生かすことで社会の中で社会課題解決に関わる人をビジネスとして拡大していこうとしている印象もあるとのこと。そこと比べるとビジネスセクターよりは福祉などのセクターとの結びつきが強くなっているのかな?とおもいます。とのこと
なるほど、確かに似ているところと比べて分析するとわかりやすい…!
NPOってソーシャルビジネスなんですか?
というような形で、いろいろな議論が交わされたのですが、ひと段落ついたタイミングで「そもそもNPOってソーシャルビジネスなんですか?」というコメントがありました。さらに詳しく聞いてみると「ソーシャルビジネス」は「株式会社などの企業が」「社会課題の解決に資するような事業をすること」だと思っていたので、NPOはソーシャルビジネスとは思っていなかったとのこと。
なるほどー---!!!!!
NPOはソーシャルビジネスの割と真ん中あたりに近いと思っていた私としてはとても目からうろこの瞬間でした…!でも法人形態でひとくくりにするのもまた違いますもんね。
(事例検討会では「自分が思う」ソーシャルビジネスなので、法人格に関わらずNPOでも営利企業の活動でももちろんどちらでも大丈夫です!)
ビジネスとしての社会課題解決か、ボランティア活動の事業としての持続性なのか?
このように「ソーシャルビジネス」という言葉に対して持っている印象は皆さん様々かと思いますが、イギリスではだいたい5つの分類があるとのことで、当日のスタッフ振り返りで広石からコメントがあったので最後に共有させていただきます。
このあたりの分類も、ゆくゆくどこかのコンテンツで共有されていくはずです。
チャリティー(奉仕)
コミュニティオーガナイゼーション(町内会・相互扶助)
ソーシャルビジネス
企業の活動の一部としての社会的活動(会社として社会性を持つ)
営利ビジネス
例えば、子ども食堂はソーシャルビジネス?それとも地域内の助け合い?でも事業を回さないと持続しないし、と、一つの事業や活動をとっても様々な観点から分析が可能です。
コミュニティオーがないゼーションとしてコミュニティの関係性を重視しているのか、事業的な発展なのか、自分たちの利益なのか、コミュニティの活性化なのか?のバランスを考えながら「ソーシャルビジネス」の言葉のイメージを丁寧に見ていくと新たな発見もあるのかもしれないなと思いました。
グラデーションなので一概に分類できないこともありますが、定義づけて整理することで違いをより明確にでき、本来伝えたい意味合いを正確に伝えることは、ファシリテーションやコーディネートをやるときにもとても大切なスキルだと思いました。
皆さんが思う「ソーシャルビジネス」の言葉のイメージもぜひ教えてください!