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サッカークラブが地域ともっと話し合いたいことは? ~FC東京クラブコミュニケーター 石川直宏さんと考える

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サッカー日本代表にも選出された元プロサッカー選手であり、現在はFC東京のクラブコミュニケーターを務める石川直宏さん(ナオさん)は、現役選手時代から「クラブは“人と人とのつながり”によって成り立っている」と考えてきました。
引退にあたって、地域とクラブ・選手がもっとお互いをリスペクトしあい、共通の価値を見いだし、それぞれの関係性をさらに高めることで、クラブ内外に新しい価値を生み出すことに役立ちたいと考え、クラブと社会のコミュニケーションを活性化する「クラブコミュニケーター」に就任しました。そして、自ら「クラブ・コミュニケーター・アクション(CCA)」を立ち上げ、自分自身も地域の方やサポーターと一緒に地域に役立つ活動を始めています。

ナオさんは、クラブの掲げる「強く、愛されるチームをめざして」というスローガンは、サッカーのためだけの言葉とは考えていません。「それぞれの立場から東京の未来や理想を考え、そのために何をするべきか。その想いをつなぎ合わせていくことで、東京というアイコンのもとにつながるすべての人たちとの一体感が生まれる。そして、それが次なる一歩への原動力となり、決して完成することのない理想に向かうエネルギーになっていく」。そのような大きな絵を描きながら、クラブと地域をつなぐ役割を担っていきたいと考えています。

石川さんがサッカー選手やサッカークラブに何ができるか考え始めたのは、何度ものケガで長いリハビリ期間があったからだとお話しいただきました。自分は何ができるのか、応援してくれたり支えてくれる人にとってどのような存在なのか、何度も考える中から、お互いを認め合い、共に遠い理想に向かって歩んでいく関係が大切だと気付きました。
そのような経験から、石川さんの今の仕事はクラブ内外の色々な人に声をかけ、改めて自分を見直したり、足りなくなりそうなコミュニケーションを促したり、クラブへの期待などを受けとめることだと考えています。

コロナをきっかけに農業にも力を入れているのは、アスリートが外の世界と触れるきっかけとなる場をつくりたいという思いから。視野が狭くなりがちな日常から一歩外に出て自分を見直す機会の大切さなど、多くのビジネスパーソンにヒントとなる言葉が数多く生まれたセッションとなりました。

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